今月のテーマは母親の仕事についてです!
わたしの母は今年で古希(70歳)になります。母の世代では、「夫は外で働き,妻は家庭を守る。」そんな家庭がほとんどであったと思います。わたしの母は、母の世代では珍しく一人っ子で、祖父はそんな母に期待し、また母の将来を考えて専門職に就かせました。
母はわたしが生まれた頃から、ずっと、仕事を辞めたい辞めたいと言っていました。理由を聞いても、「遊びたーい」「のんびりしたーい」と、lazyな回答ばかりで、もはや後半では辞める辞める詐欺ではないかと思うくらいで気にも留めていませんでした。
そんな母が、2022年春、48年続けた仕事に退職願を出しました。我が家では騒ぎとなり、私はかなりのショックを受けました。なぜなのか?このショックとは、どういう意味のショックだったのか。コッペパンメンバーにも聞かれましたが、すぐに説明することができず、この自分の感情がいったいなぜなのか答えがだせませんでした。
いま思い返せば、姉が仕事を辞める時も、同じようにショックを感じました。
しかし、父が仕事を辞める時は、そんな感情はわきませんでした。
また、幼馴染(♀)もこの春で仕事を辞めることになり、ショックを受け、
さらに、職場の同僚(♀)もこの春で仕事を辞めることが決まり、ショックを受けました。
同じ感情のショックなのか若しくは人間関係の距離感によって違いがあるのか分かりませんがショックを受けてしまいました。
つまり私は、女性の人生の転機に敏感なのでしょうか。
確かに、理由はいずれも、結婚したから、妊活するから、子育てが大変だから。というものです。いずれも今後私も体験するであろうイベントではありますが、女性だけが負担を強いられることでもないし、仕事を辞める理由にはならないと考えているので、わたしのショックの感情はどうやらそういったものではなさそうです。
彼女たちから、仕事をやめると聞いたときに咄嗟に思ったことは勿体ないでした。
『もったいないとは、物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆く気持ちを表します』
その能力がもったいない、仕事ができるのにキャリアを放棄してしまうことがもったいない、と思ってしまうことが理由にあるとの思いだと考えました。
辞める理由が、転職、進学、何かに挑戦する、等であれば、ショックは感じなかったと思います。むしろウキウキワクワクしてしまいます。
これは誰にでも当てはまる話ではないし、男女で当てはまる話でもありません。
仕事がそもそもできない人や、仕事に病んでしまっている人が辞めることにショックは受けないし、特別な感情も抱きません。仕事をイキイキしていた人が前者を理由に辞めるということになれば、ショックを受けるのでしょう。ただ、当事者の立場、状況が分からない中での私の勝手な感情です!
父は定年を迎え、やり遂げた感じがあるので、なんの感情もなかったのだと思います。
ここで一言、
兄よ、結婚を理由に辞めないでくれよな。笑
また、家族に対しては「もったいない」感情とは別に、色々な理由があります。「ボケてしまわないか?」「社会との繋がりは?」等々。
また、わたしは母と同じ専門職であることも、ショックが大きくなる一因となっているのだと思います。
春は出会いや別れが多い季節。ショックな出来事も多かったですが、
同僚が国家試験に合格した!
幼馴染が栄転した!
と嬉しい報告もありました。とても刺激が多い季節ですね。皆さまどうぞご自愛くださいませ。
p.s.
わたしの中で、仕事=最高って思ってしまっているので、このような文章になってしまいましたが、子育て大好き!家庭守るの大好き!という感情も存在するんだろうな、とも思っています。母性本能やその時のホルモンバランスで感情は変わるものだから。