みなさんは大人になってから大衆向けアニメを真剣にみたことはあるだろうか?
今日は私が1日1本みているおすすめのアニメ/映画を紹介しよう。
それはアニメ「クレヨンしんちゃん」。
同僚が、甥っ子と見ていてハマってしまったと言っていたので、私もなんとなく見始めた。
もともと、「ちびまる子ちゃん」や「サザエさん」などの大衆系アニメをBGM代わりにNetflixやAmazonプライムで、流していたので「クレヨンしんちゃん」も同様にして流し見を始めた。
「クレヨンしんちゃん」というと、下品な表現が多く、「親が子供に見せたくないアニメNo.1」というイメージをもたれていると思う。
実際に、私自身が子供のころから、下品なイメージがあってあまり見たいと思わなかった。
しかし、今の歳になってこのアニメをみていると、釘付けになってしまうほど面白いのだ。
その理由のは一つは主人公のしんのすけを取り巻く人たちの会話。
内容がまったく子供向けではなく、大人じゃないと面白くない内容ばかりなことに気づく。
しんのすけと母親のみさえとの会話のやりとり、友人のネネちゃんの遊び「リアルおままごと」、風間くんの5歳児とは思えない発言など。
この面白さは、「ちびまる子ちゃん」、「サザエさん」も持ち合わせているものだと思う。
ただ、「クレヨンしんちゃん」の方が、5歳児がメインだからか、愛嬌があるからなのか、やたらと母性本能のようなものが働いて、登場人物に対する愛おしさがより芽生えてくる。
二つ目の理由は、家族愛で溢れていること。
テレビアニメ版よりも劇場版でそれを感じことができる。
しんのすけの両親、ひろしとみさえは全力で家族を守る。しんのすけも、妹ひまわりを兄としての愛情も見せている。
そして、愛犬のシロ。家族からは(犬なので)役立たずと思われているが、誰よりもかしこく、力強く、野原一家を守っている。
登場人物がそれぞれ家族を守る姿に感動する。
三つ目は、しんのすけと幼稚園の仲間「カスカベ防衛隊」の絆の強さ。お互いに良いところ、悪いところも理解しながら、それぞれがお互いを必要としてチームになっている。
私はその中でも「風間くんとしんのすけ」の2人の関係が好きである。
映画やアニメを何本もみているうちに、この2人の関係性が、そのほかのメンバーよりも濃く、特別なものだということがわかってきた。
アニメを見る前は、優等生の風間くんがしんのすけをバカにしているんだろうなと勝手に思っていたが、2人はお笑いでいうと、ツッコミとボケ。良いコンビなのである。
たまにトゲのある風間くんのツッコミに対しても、しんのすけはそれを風間くんの強がりや弱さだと捉えて、ボケ風にしてうまく交わしたりする。
しんのすけはアホかも知れないけど、誰よりも感情に敏感で、めっちゃいいやつ。それを風間くんもわかっているから、2人はお互いにいなくてはならない存在なのだと思っているんだろうなと思うし、
「映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語~サボテン大襲撃~」の劇中で、お互いを「親友」と認識し、2人が1番離れ離れになることを悲しむ気持ちがわかる。
https://www.netflix.com/title/80242795?s=i&trkid=13747225
こんなにもこの歳になって「クレヨンしんちゃん」にハマると思っていなかったけど、
このアニメが下品だと言われながらも長く愛されている理由がよくわかった。
確かに下品な部分もあるけれど、決して教育に悪くはない。むしろ、子供たちに伝えていきたいことが詰まっているアニメなのである。