自分の価値観が、世間と少しズレているのかもと気づいた・・・

話題になっている 映画「ずっと独身でいるつもり?」。

恋愛も仕事も自由に選択し、個々がほぼ確立しつつある私たち世代にドンピシャな内容なので、私たちcoppepanメンバーがそれぞれどんな感想を抱くのか、どんな意見を持っているかをそれぞれが記事にしてみることにした。

是非一度、映画をみてから私たちの記事を読んでほしい。

私自身を少し紹介すると、
昨年35歳で結婚して、今でも自由に働いている。
子どもは欲しいとは思うけど、まだやりたいことはあるので、妊活はしていない。

そんな私がこの映画をみた率直な感じたことは
「なんだかなぁ。。」というネガティブで、モヤッとしたもの。

私がそう感じた理由のひとつは、
どの登場人物に共感できなかったことにあると思う。

たしかに、私も結婚する前は
「早く結婚したいなぁ」と思っていたし、年齢的に焦りを感じているときもあったけれど、
それは私が昔から結婚願望が高いことと、自分が想定していた結婚年齢から大幅に予定が狂ったから感じる焦りであって、決して周りからどう思われるかを気にしていたわけではない。

両親からも煽られもせず、周りの友人も「結婚」に囚われていない人が多いし、無理に結婚している人はほぼいない。

さらに、私の夫は仕事に対して寛大で、私が忙しいときにはほとんどの家事をしてくれることもある。
夫の年齢も5歳下。
夫からすると、20代の若い女の子は一緒に話していてもつまらないらしいので、「女は若さが全て」と思っているのは一部の男性なのだとさえ思う。

田中みな実が演じる主人公も、自立した女性ではあるのに、彼氏は「なんとなく」選んでいる。
私だったらあんな彼氏、絶対嫌だ。笑  登場人物の専業主婦も、同様。あんな夫、絶対嫌だ 笑
バリキャリウーマンも、寂しさを強がって隠さなくてよいのに。と思ってしまう。

私は恋愛体質なので、どんな形であれ、パートナーは必要だと思っている。
だから、結婚をしていなくて、彼氏も好きな人も居ないと「寂しいな」と思ったことは何度もあるし、そう思うことを恥ずかしいことではないと思っている。むしろ、そういった寂しさが、また新たなパートナー探しにも繋がると思うので、それを自分で隠していたら勿体ない。

最後に主人公が、「自分の幸せは自分で決める」といった内容の決め台詞を放った。

それに対しては正しいと思うのだけれど、私からしたらそれが当たり前だったので、今更それを言われても刺さらなかった。笑

人生の幸福度は、いかに自分に納得して生きることが出来ているかだと思う。
周りに左右されることもたしかにあるとは思うけど、自分に正直に、自分自身や自分の行動に自信を持つことが大切なのだと思う。そして何よりも自分が何を求めているかを明確にすることが自信につながる気がする。

この映画を見終わったあとに、レビューを見たのだが、
「共感した」「現代をよく表している」と言ったコメントが多く、

「結婚をしていないことが可哀想」
「家庭のことは全てやらされる主婦」
「女は若さが勝負」

という頭でっかちな考えがまだまだ日本には残っていて、
尚且つ、自分に自信を持てていない人が多いんだなと思った。

私がこの映画に共感できなかったのは、
きっと、私が私自身の生き方に自信を持てる環境を自ら選んでいるから。

そしてその環境は親、友人、仕事関係の方々など自分の周りにいる近しい人々が作ってくれている。

映画「ずっと独身でいるつもり?」は
自分が周りの人々に支えられているんだな、自分が恵まれた環境にいるんだと再認識する機会を与えてくれる映画となった。